寒波襲来

今朝から電話が鳴りっぱなしです…
大半は修理の依頼で、実際には現物を見ないと判断できないので、ルートを組んで回ることにしました。
1軒目は市内の介護福祉施設。
暖房が効かなくなったとのことで調査すると、ビルマルの1系統10台程が該当しており、暖房が出ていない状態でした。

リモコンにエラー表示は出ていないものも、ホットスタートの表示が消えないままになっています。
いつからですか?と職員さんに問い合わせたところ、どうやら3日前位からだとの回答。3日前と言えば、大雪に見舞われた日だったので、その関わりで室外機側の熱交換器やセンサー、基盤等の電気系の不具合かもしれないと見立てました。
本来であるならばガス不足(漏れ)が怪しいのですが、設置してからの5年程問題なく動いていたとのことなので…

外機を開け調べて見たところ、電気系に問題は見られず、やはりガス圧がかなり低いことが分かりました。
漏れ箇所を特定するまではできませんでしたが、結局のところ、少しずつガスは無くなり能力が落ちていたところ、雪と寒波でそれに気が付いたという様なことですね。
2軒目は市内の別の介護福祉施設。
こちらは以前にも何度か同様の修理をしたことがあるのですが、コンセントが変形してしまい接触不良を起こしていました。

この10年で入居者さんが増加し、洗濯機や乾燥機、電動ベッド等を増設していく中で、狭い隙間にコンセントを設けたり、また多忙な職員さん達が引き抜いてしまったりして、軒並み壊れてしまっています。
日々の業務の中で、機械や電気のことまで気を回すことは大変なことと思いますので、今回の様に定期的な点検交換が大切だと思います。

3軒目は市内の保育園の厨房有圧扇です。
異音がするとのことで分解調査しました。
スイッチのオンオフと連動して外部のシャッターを開け閉めしているのですが、開閉器といわれる部品が動作不良を起こしていて、開ききらなかったり、また閉めるときにバタンと落ちてしまったり、これが異音の原因でした。
部品交換で修理可能なので早速手配いたしました。
しかし…メーカーの電話受付のガイダンスで、
「只今、寒波の影響でお電話が繋がりにくい状況になっております、しばらく待ってお掛け直しください。」
こんなところにも寒波の影響が!
4軒目は大洗の一般住宅。
3年前に給湯器の入れ替えをさせていただいたお客様です。
お風呂のお湯はりができないが、通常の給湯やシャワーは使えているとのことです。

同じお湯でも、お湯はり追い炊きと、他の給湯は配管が別系統になっていて、この場合は前者の系統に不具合があるということですね。

お宅に伺い現調させていただいたところ、お湯はりボタンを押してしばらくすると、リモコンに412のエラーコードが表示されました。
一応ハードリセットをかけて、浴槽内の循環金具を分解清掃しましたが改善されないので、パロマのコールセンターに電話。

エラーコードを伝えたところ意外な答えが返ってきました。
それは、前日から412のエラーが全国的に頻発しているとのことなのです。
お客様に尋ねるとやはり、前日から不調になったとのことで、メーカーの回答では異常な寒波による配管内の凍結が原因とのこと。

確かに施工時、給水給湯は凍結防止の為に保温材を厚くしたり、ヒーターを巻き付ける等の凍結防止策をとるのですが、追い炊き配管は、ハイブリッドホースという便利なホースを使用することがほとんどで、こちらには特別に防止策は施しません。

これまでこの界隈で、ハイブリッドホースの凍結でのトラブルはあまり聞きませんでしたが、おそらく今回は規格外の寒さで軒並み凍結してしまったということなのでしょう。
お客様には何日はお風呂に入れない御不便をかけてしまうことになり、今後のことを考えるとハイブリッドホースの凍結防止も必要なのかなと感じました。

☆設備機器等も環境や気温の変化で故障しやすくなっています。今年の寒波は強烈なので、少しでも異変を感じましたら早めの対処をお勧めいたします☆






エニシン商事株式会社

茨城県近郊での設備工事を中心に、「新しい暮らしの御提案」をコンセプトに活動しております。 お客様との御縁を第一に考え、御要望にお応えしていけるよう日々精進してまいります。